新選組隊士・渡辺市造の暮らした町

観光地としても人気の川越

2023年某日、川越に行く機会があったので新選組ゆかりの地を訪ねた。

渡辺市造とは

「新撰組」全隊士録 (講談社2003/11/1)によれば渡辺市造（市蔵・七造）は多摩の牟礼村出身。*

*牟礼村（むれむら）は現在の三鷹市にあった村で近藤勇の出生地でもある。

新選組に入隊したのは慶応三年十月ごろのことだが、鳥羽・伏見の戦いの前に京都で暇を出され新選組を脱隊。*

*慶応三年の十月は大政奉還があった時期で、鳥羽伏見の戦いは翌年の一月に勃発しているので、３～４か月の在籍期間だったということになる。

川越で死去したとある。

脱退した時期については諸説あるが、渡辺市造が余生を川越で過ごしたというのは間違いないだろう。

鐘撞き通りの脇道に入ったところにある、渡辺市造の子孫が営む煎餅や。

明治40年創業の煎餅専門店。

名物は小判煎餅。

肉厚で食べ応えあり。

小判煎餅

【大玉や情報】

所在地：川越市幸町16-4

☎：049-222-1255

営業時間：10時～19時

定休日：不定休

渡辺市造の墓がある真行寺。

左側から墓地へ行くことができる。

墓碑には「明治四十一年　俗名　渡辺七造」とある。

新政府からの追及を逃れるため改名したと思われる。

眞行寺の山号が「至誠山」というのはただの偶然か本人がこの山号を知り、この寺に墓を建てることを希望したのかはわからないが、新選組ファンとしては単なる偶然ではないと思いたい。

【眞行寺詳細情報】

山号至誠山

院号成就院

寺号眞行寺

住所川越市宮元町1-2